院長の季節だより48 「見分けられますか? あやめ・かきつばた・花しょうぶ!」
2019年6月29日院長の季節だより50 「いよいよ暑さ本番:庭で、蝉の抜け殻みつけました!」
2019年7月7日写真は、「半夏(はんげ)和名は烏柄杓(カラスビシャク):漢方生薬の1つ」です。
2019年7月2日(火)から、二十四節気は夏至(げし)の末侯にかわり、七十二候は三十候の「半夏(はんげ)生ず」です。さらに、夏至から数えて11日目にあたる7月2日から7日までの5日間は雑節で「半夏生(はんげしょう)」です。
雑節は、二十四節気が古代中国で生まれた為に日本の風土にあった農耕に関わる暦を補う意味で、9つの節を加えたものです。日本特有の梅雨期には、「入梅と半夏生」とあり重要です。
そのなかでも「半夏生」は雑節でもあり、七十二候でもあります。このふたつは、「読み方と読まれている植物」が全く違います。
三十候は「半夏(はんげ)生ず」と読みまして、半夏という漢方生薬で利用されている植物が生じる頃の意です。雑節は「半夏生(はんげしょう)」と読みまして、半夏生というドクダミ科で和名では片白草・半化粧と呼ばれています。和名の漢字のように、花が咲く時期だけ葉の一部が白く化粧をしたようになるため、名前がついたといえわれています。まさにこの時節に花をつけます。
またこの時期は梅雨末期でカビやウイルスなどで食中毒など、古代より天地が毒気でいっぱいになっていると言われる時節でもあり、健康面では十分にお気をつけください。
Photo 半夏(はんげ) PhotoACより