院長の季節だより47 「2019年6月22日は、一年で一番日が長い日(夏至)!」
2019年6月22日院長の季節だより49 「半夏(はんげ)と半夏生(はんげしょう)、2つの植物をご存じですか!」
2019年7月4日写真は、大村公園の花菖蒲です。
2019年6月27日(木)から、二十四節気は夏至(げし)の次侯にかわり、七十二候は二十九候の「菖蒲(アヤメ)華(はなさく)」です。漢字で「菖蒲」と書いて、ここでは「あやめ」と呼びます。
「ショウブ」と聞くと5月5日の端午の節句の「菖蒲湯」に使用するショウブを思い浮かべる方が多いと思いますが、これとは全く別のものです。葉がそっくりですが、花は全く違います。
この候の「菖蒲(ショウブ・アヤメ)」はアヤメ科の花になります。(上記はサトイモ科です。)
同じアヤメ科の花には、アヤメ(綾目・文目)とカキツバタ(杜若・燕子花)と花ショウブの三種類あります。名前は3つとも違うのに見た目が似ているため区別がつけにくいです。違いは、「①花弁の根元の部分(花びら内側の柄と色:)と②生えている場所」の2つに違いがあります。
①アヤメは網目模様で、カキツバタは白いスジで、花ショウブは黄色いスジがあります。
②アヤメは乾燥地に、カキツバタは水の中に、花ショウブはちょうど中間です。
今回、二十九候の「菖蒲(あやめ)花咲く」ですが、アヤメの花は5月中旬ころなので、時期から考えると花菖蒲(ハナショウブ)と考えられます。それでも大村公園で花菖蒲の写真を撮ったのが6月上旬だったので、時節の候として現在に当てはめると少し違和感が残ります。おそらく昔は、6月下旬のこの頃に咲きだしたのかもしれません。そして、ただ時節を伝えるだけでなく、憂鬱な梅雨の時期に花菖蒲を愛でることで、気分を明るくしたり前向きにしたりと日々の生活に潤いを与えることにもなるのではないでしょうか。