院長の季節だより34 「平成最後の満月( ◠‿◠ ) ・・・2019年4月19日!」
2019年4月20日院長の季節だより36 「お米の苗となる種籾(たねもみ)が芽を出す頃!」
2019年4月25日2019年4月20日(土)から、二十四節気は穀雨(こくう)の初侯にかわり、十六候の「葭(あし)始めて生ず」となります。
穀雨の時期に入ると「百殻春雨」という南からやってくる暖かい雨が降ることが多くなり、穀物の種を芽吹かせ・育む五穀豊穣の雨となります。現在ではガーデニングを楽しまれる方が増えておられるので、恵みの時期でもあります。ただし現実は、雑草取りが大変な時期に入ったともいえますね。
七十二候も「葭(あし)始めて生ず」となり、葦が水辺で芽吹き始める頃です。
「葦」には読み方も「あし・よし」とあり、漢字も「蘆・芦・葦・葭」など書きます。諸説あると思いますが、
漢名は「蘆」で、「芦」は、蘆の「旧字・簡体字」です。穂が出ているものを「葦」と書き、穂が出ていないものを「葭」と書くようです。短文に「葭」としているのは、芽吹きはじめのころであるためと考えられます。
葦は、葦簀(よしず)・簾(すだれ)の材料であったり、茅葺屋根の材料であったり、松明(たいまつ)の材料としても利用されるなど、昔から人々の生活に利用されてきました。また、水辺に生育する葦は、古の日本においてはどこにでも見ることのできる風景だったのが、明治以降の近代化にともない現在では、ほとんど見ることができなくなりました。
写真は、葦(あし・よし)の中で囀(さえず)る大葦切(おおよしきり)です。初夏~夏にかけて、葦の原で「行行、行行子、・・・(ギョギョ、ギョギョシ)」と特徴的な鳴き方と口の中が赤い、スズメ目ヨシキリ科(旧ウグイス科)の渡り鳥(夏鳥)です。
Photo 葦原のオオヨシキリ PhotoACより