院長の季節だより30 「春爛漫!!春分から清明(せいめい)へ」
2019年4月6日院長の季節だより32 「虹(にじ)はなぜ、虫編??」
2019年4月18日2019年4月10日(水)から、七十二候は清明(せいめい)の次候にかわり十四候の「鴻雁北(こうがんかえる)」かわります。
渡り鳥には、夏鳥と冬鳥と旅鳥の3つに分けることができます。前候のツバメは夏鳥で、この時期に南からやってきて、「雁(がん・かり)」は冬鳥なので北に帰ります。この候は、四十九候の10月の「鴻雁来 (こうがんきたる)」と対になっています。七十二候には、対になっている短文が多々あります。
ここでは「鴻」とは大型の雁で、「雁」とは小型の雁のことで、燕のように一種を指すのではなく雁の仲間全般を指すようです。一般に「雁」とは、カモより大きくハクチョウより小さい一群の総称のようです。
雁は、群れで生活し家族や仲間を大事にし、とても賢い鳥であることなどから、「信・礼・節・智の徳」をもった鳥として日本や中国で尊ばれています。
「雁」の漢字を分解すると、厂(がんだれ)にイ(ひと)と隹(鳥・とり)書きます。このことから古代中国においても人と深くかかわってきた大事な鳥だと推測できます。
日本においても、古から敬愛されている鳥で、万葉集や古今和歌集などの和歌に多く詠まれています。また、家紋に用いられています。
Photo北へ帰る雁たち フォトライブラリーより