窓辺だより お知らせ
2020年12月19日院長の季節だより158 「冬至のこの時期に麋(大型の鹿)の角が落ちる!」
2020年12月27日写真は、6月頃の夏枯草です。
2020年12月21日(月)から、二十四節気は冬至(とうじ)の初侯にかわり、七十二候は第六十四候「乃東生(なつかれくさ しょうず)」です。乃東(だいとう)とは、夏枯草(なつかれくさ)のことを指します。その夏枯草が芽を出す時節となります。
冬至の頃に芽を出し、夏至の頃に紫色の花が黒褐色に変化して枯れたように見えることからこの名前がつきました。アジアでもヨーロッパでも古くから薬用として用いられました。漢方では、利水剤や消炎剤として利用されています。
園芸では、耐寒性・耐暑性があり、グランドカバーとして用いられています。
本日は冬至です。一年の中でお日様が出ている時間が一番短い日になります。逆に言うと夜が一番長い日でもあります。
いよいよ明日から、お昼時間が少しずつ長くなってきます。
いにしえの先人たちは、お日様(かみさま)の復活とか再生と考え、一年という単位が生まれ、暦が生まれました。
余談ですが…暦には、太陽の周期を一年とする太陽暦と月の周期を一年とする太陰暦、そして太陽と月の周期を両方用いた太陽太陰暦があります。日本では、明治の初めまでは太陽太陰暦を千年以上使っていました。それが、二十四節気や七十二候です。
日付は旧暦(月の周期)を使うため1ヶ月が28日か29日しかありません。それで、現在の暦と比べると一年で11日ほど足りなくなり、約3年に一回は13ヶ月の年があります。そのため、潤月(うるうづき)の年は5月が二回あったり9月が二回あったり、旧暦カレンダーは変化にとんでおもしろいですよ。
Photo 夏枯草 PhotoACより