院長の季節だより150 「水仙の花:金の盞と銀の台にみえませんか?」
2020年11月18日院長の季節だより152 「朔風(さくふう)とは?」
2020年11月29日写真は、 上:紅葉し始めの葉 下:北野天満宮 花手水(はなちょうず) です。
2020年11月22日(日)から、二十四節気は小雪(しょうせつ)の初侯にかわり、七十二候は第五十八候「虹蔵不見(にじ かくれて みえず)」です。空気が乾燥し、虹を見ることがなくなる時期となりました。
初冬のこの時期になると北の寒気団が、南の暖気を日本列島から追い払い、日本列島が乾いた冷たい空気に覆われます。そのため、虹を見ることができなくなるようです。
二十四節気も「小雪(しょうせつ)」で、雪がちらつく頃となり、各地で赤色や黄色の紅葉(こうよう)の艶やかな景色が楽しめる時節となりました。
余談ですが…イチョウなど黄色になる葉とモミジなど赤色になる葉がありますが、もともと葉は緑色にみえますが、もとから緑と黄色の色素を持っていて、初冬のこの時期になると緑だけの色素が抜けて黄色の葉になります。一方、赤色の葉になるほうは、緑の色素がぬけるところまでは一緒ですが、お日様の光があたると赤い色素をつくることのできる葉は、赤く色づきます。同じ木でも赤の色が艶やかであったり薄くなったるすのはお日様の当たり具合のようです。台風など大風の当たりにくく、日当たりの良いところの葉は、鮮やかな赤色となります。単体としては素晴らしのですが・・・
日本の紅葉(こうよう)の醍醐味は、赤・黄・オレンジ・緑など自然美が織りなすグラデーションの素晴らしさであり、時を刻むごとに移り変わる美でもあり、まさに一期一会の世界ですね。