院長の季節だより195 「もう一つの梅雨花:ハナショウブ!」
2021年6月26日窓辺だより
2021年7月2日2021年7月2日(金)から、二十四節気は夏至(げし)の末侯にかわり、七十二候は三十候の「半夏生(はんげ しょうず)と読み、半夏(はんげ)の花が咲く頃となります。
旧暦には、季節の流れを表現する二十四節気と七十二候のほかに、日本独自の雑節というのがあります。
土用や節分や八十八夜など聞いたことがあると思います。日本風土に合った季節に応じた農作業の時期を教えてくれる暦になっています。
そのなかの1つ、今年7月2日は「半夏生(はんげしょう)」となります。
この時期にドクダミ科の半夏生(はんげしょう)という草花が、花を咲かせ、その葉が半分だけ白くなります。そのことから、夏至から数えて11日を「半夏生」と呼びます。
この日までに田植えを終わらせないとお米の収穫が減ることから、先人たちはこの日を雑節の一つとしています。
今回は七十二候と雑節が同じ漢字の「半夏生」ですが、読み方や意味が違いますので補足説明しておきます。
候は「半夏生ず」と読み「半夏(はんげ・カラスビシャク)の花が咲き始める」という意味です。
雑節は「半夏生:はんげしょう」と読み「半夏生(半化粧・片白草)」という草花そのものを指します。