院長の季節だより194 「6月21日は、夏至です!」
2021年6月21日院長の季節だより196 「異なる2つの植物:半夏(はんげ)と半夏生(はんげしょう)!」
2021年7月2日2021年6月26日(土)から、二十四節気は夏至の次侯にかわり、七十二候は二十九候の「菖蒲華(アヤメ はなさく)」です。「ハナショウブ」の花が咲く季節となります。
この候では、「菖蒲」と書いて「アヤメ」と読み、実際の花は「ハナショウブ」を指します。
ちょっと分かりにくいので、少し説明いたします。
「菖蒲(しょうぶ)」とは、もともと端午の節句(5/5)の「菖蒲湯」に使うサトイモ科ショウブ属(ショウブ科)の菖蒲(ショウブ)のことを指し、「アヤメやハナショウブやカキツバタ」はアヤメ科で、別のものになります。
「菖蒲(しょうぶ)」と葉がにていたので、古代の人々は「花の咲く菖蒲:ハナショウブ」と呼ぶようになったのではないでしょうか。
さらに、アヤメ科の「アヤメ・カキツバタ・ハナショウブ」は「生息場所・開花時期」違いがあります。
簡単な分け方として、「アヤメは山野の草地に自生し、5月開花」「カキツバタは湿地で5月開花」そして「ハナショウブは湿地で6月開花」となります。
まとめると…この候の菖蒲とは、ハナショウブのことを指します。
梅雨の真っ只中であり、湿度が高く、カビの発生による食中毒や湿熱による熱中症などによる健康障害が起こりやすい時期となりますので、お気を付けください。