院長の季節だより96 「春霞・朧月夜…春本番に向けて!」
2020年2月26日院長の季節だより98 「5日より啓蟄!日本以外では『驚蟄(けいちつ)』と書きます。」
2020年3月6日写真は、当院のチューリップの萌、そして紫陽花の萌 です。
2020年2月29日(土)から、二十四節気は雨水(うすい)の末侯にかわり、七十二候は第六候「 草木萌動(そうもく めばえいずる)」草の芽や木の芽が、一斉に萌(芽生え)はじめる時節となります。
「萌」とは「草冠に明(あかるい)」と書きます。明るくなるとは、成長するとか伸びる意が内包されていますので、「めばえ・きざし・もえ」大和言葉(訓読み)になったのでしょう。
では、「明」の字の成り立ちについて少々説明いたします。主に2種類あり、1つは日(太陽)と月(つき)を表していて、ともに光り輝くことからきているという説と「日」が太陽ではなく「囧(けい)」という窓を表す漢字を意味して、窓から月あかりが差し込む様子から明るいという漢字が生まれたという説です。
火以外に明かりがなかった古代の人々は、昼間の明るい時に明るさを感じるというより、夜の闇を空から照らしてくれる「月あかり」は照明としての単なく明るさではなく、闇夜の恐怖や不安から守ってくる心の安らぎにも通じるありがたい存在だったのでとも考えられますね。
漢字の成り立ちについては諸説ありますので、正解を見つけるというより「漢字」を見つめ直す機会になればと思います。