院長の季節だより46 「黄色に熟した梅でシロップづくり!」
2019年6月18日院長の季節だより48 「見分けられますか? あやめ・かきつばた・花しょうぶ!」
2019年6月29日写真は、夏枯草です。
2019年6月22日(土)から、二十四節気は夏至(げし)の初侯にかわり、七十二候は二十八候の「乃東(なつかれくさ)枯(かる)る」です。「乃東(だいとう)」とは「ウツボグサ(靭草)・夏枯草(なつかれくさ・かこそう)」のことで、真夏に花穂(かすい)が急に茶色になり枯れたようになるため、夏枯草と名付けられました。
冬至の頃に芽を出し、夏至の頃に夏至の頃に花穂が枯れたような色になり、七十二候では「乃東生(なつかれくさしょうず)」「乃東枯」対になっていて、夏枯草は、日が一番長い日と一番短い日の指標となっている植物です。
花言葉は「優しく癒す」で、古くから薬として東洋でもヨーロッパでも用いられてきました。
現在の病院で行われている医療は、近代医学といわれ19世紀に入って発展してきました。200年足らずで遺伝子治療やiPS細胞治療など目まぐるしい進歩を続けています。
現代の人々は、血圧の薬や胃の薬の名前は知っていても、千年以上前から私たちと関わってきた多くの薬草については名前すら知らない方が多いと思います。夏枯草もその一つでしょうけれど、旧暦をあらわす七十二候には、多くの先人の智慧(ちえ)や忘れられそうな花鳥木草のことが、多く載っています。
皆様にも、いにしえの智慧を少しでも触れる機会になれば幸いです。
Photo 夏枯草 PhotoACより