院長の季節だより14 「117年前の1月25日に旭川で・・・観測史上最低気温−41℃」
2019年1月25日院長の季節だより16 「立春の前日が春の節分です」
2019年2月3日本日(新暦)は、2019年1月30日(水曜日)です。旧暦の日付でいうと12月25日(赤口)です。
二十四節気は、大寒(だいかん)で、30日より七十二候(しちじゅうにこう)は末候にかわり、七十二候「鶏始めてとやにつく」鶏は春間近を敏感に感じとり、新しい命を宿した卵を産み育てるために鳥屋(とや)に籠る時期となりました。
上記の卵は有精卵のことです。母鶏は冬に卵を産まないで母体を休ませ、この時期に備えます。本来しぜんの摂理でいうと卵の旬は、春から初夏にかけてです。
現在は養鶏が主流で、卵を温めてもヒナにかえることのない無精卵がほとんどなので、一年中食べることができます。また卵は何千年も前から世界中で栄養豊富な食材として扱われてきました。
日本においては、古代より夜明けを知らせる「時告げ鳥」として神聖視されていて、仏教の影響もあり飛鳥時代後半から江戸時代になるまで食すことを禁止られていました。
七十二候も今回で最後となり、新暦の2月4日より1候からはじまります。勿論、二十四節気も「立春」となります。
「立春」と「旧暦の1月1日(旧正月)」同じに思っておられる方がおられますが、年によって「旧正月」が先だったり後だったりします。約30年に一回くらい同じになります。
なぜかと言いますと、「立春」は、太陽の通り道で決めますので新暦の2月3~5日頃になり大きく季節がずれることはありません。しかし「旧正月」は、お月様の12回の満ち欠けで一年とするため、一般のカレンダーと比べると11日短く、約3年に1回の割合で1月増やして(閏月)13カ月とし調整します。つまり「旧正月」は「立春」の日付と異なり、かなりの幅(1月22日頃から2月19日頃)でカレンダーとのズレを生じます。
Photo 命をつなぐ母鶏 PhotoACより